教員紹介
将来の情報通信ネットワーク(6G)では、宇宙/海中通信などの
非陸上ネットワークの実現や、数十GHz以上のミリ波帯と呼ばれる
高い周波数の電波を用いた超高速通信の実現が求められています。
これらの実現のためには、高い周波数の電波や音波(超音波)の
水中での伝搬の仕方や空間特性(無線環境)の把握とモデル化が
必要になります。
当研究室では、将来のこれらの情報通信ネットワークの実現にむけて情報通信にとって未知の空間や周波数における電波や超音波の伝搬特性(波の伝わり方)について研究しています。
大規模な仮想空間と現実世界との相互インタラクションによってより良い社会を実現するSociety 5.0では、仮想空間と現実世界との間で膨大な情報のやり取りが発生し、これまでにない多くの情報が携帯電話や無線LAN等の無線ネットワークを介してやり取りされるようになります。このため多くの無線基地局や無線中継局が必要になりますが、設備コストを抑えながらUX(User eXperience)を最大にすることが求められます。 当研究室では、機械学習等の手段を取りいれた無線環境の把握と予測により、 最小の設備で最大のUXを実現するための動的な無線ネットワークの構築 (無線環境のインテリジェントデザイン)の研究を行っています。
目には見えませんが、私たちの周りには携帯電話やWi-Fi、テレビやラジオの電波が溢れています。これらの電波は空間に定在波パターンという電波の強弱のパターンを作っています。そこに人や物が入る
と、その影響により定在波パターンが変化します。この変化を捉えれば、特別な装置を用意することなく、
侵入検知を行える可能性があります。
当研究室では、これを一例として通信/放送電波を活用した各種センシングの研究に取り組んでいます。