SCHOOL LIFE
スクールライフ(修士1年生)
早期卒業「やってみよう」、3年間で学部を卒業して大学院へ
📆 2026. Oct(この記事に記載された情報は、インタビュー時のものです)
学部課程を3年間で修了し大学院に進学する「早期卒業制度」をデザイン工学科で初めて利用した修士1年生のS.H.さん。前人未到の早期卒業に挑戦した学部時代から、現在までを聞きました。
「やるからには、ちゃんとやりたい」
――大学院では、毎日どう過ごしていますか?
入る前は、大学院って研究だけをするところなのかな、というイメージもありました。でも、実際には研究やゼミと並行して授業もあります。
学部時代と違うのは、自分で時間を管理しなければいけない部分が大きいことですね。
学部では「この日までにこの課題を提出」という締め切りがたくさんありますが、大学院では研究を自分で進めなければいけません。課題が少ない分、逆に「何をいつまでにやるか」を自分で考えないといけない。
学部3年生のころほど予定が詰まっているわけではないのですが、うまく時間を使えなくて、忙しく感じることもあります。
――学部時代に力を入れていたことは?
2年生から学科展の運営委員をしていました。
(編集注:現在「学科展」は2月の「卒業研究展」と学園祭時の「asob!展」に分かれています)
学生主体で展示計画を作成し、キービジュアルや配布物の制作、会場設営などを行います。私はパンフレットやクリアファイルの制作などに関わりました。
自分自身も学科展に作品を出すことになって、新たに映像やポスターも作ったので本当に大変でした。でも、やってよかったです。クリアファイルやパンフレットの入稿データを実際につくる経験もできましたし、普段の授業だけではあまり関わらなかった人たちや先輩や後輩とも知り合うことができました。自分から「やりたい」と思って参加する人が集まっているので、一緒に頑張れて楽しかったです。
3年次も自分の卒業研究の展示に加え、パンフレット制作やSNSの運営に携わりました。
――サークル活動などはしていましたか?
「自治執行委員会」では、毎週決まった曜日に常駐して、学生団体の会計管理を行っていました。特に冬の決算時期には、全団体の出納帳を確認し、内容を見ながら承認するかどうかを判断する仕事もしていました。
また、父母懇談会や入試の日の案内、イベントの資料準備など、大学のさまざまな行事の運営にも関わりました。普段の授業とは違う立場から大学に関わることで、学生を支える側の仕事や、イベントを運営するために必要な準備についても知ることができました。
「電大ガールズ」では旭祭(学園祭)のリーダーを担当しました。模擬店を出すのですが、当日の運営だけではなく、シフトを考えたり、損益分岐点を考えて売上を計算したり、次の活動につなげるためのお金について考えたりする必要があります。
11月の開催に向けて半年前からさまざまな準備があり大変でしたが、自分で考えて周囲と協力しながら物事を進める経験にもなりました。
「お絵描き学科」と言われて、ちょっと悔しかった
――学科で初めての早期卒業者ですが、考え始めたのはいつですか?
2年生の前期くらいです。友達から「早期卒業という制度があるよ」と教えてもらって、「できるんじゃない?」と言われたのがきっかけでした。
それまでは早期卒業を目標にしていたわけではありません。でも、制度を知って「じゃあ、やってみようかな」と思って。そこから早期卒業に必要な成績を意識するようになりました。
2年生の後期にはかなり成績を上げて、早期卒業を目指すことが現実的になってきました。そこで先生に相談して、面談などの手続きを進めていきました。
――途中から成績をトップクラスまで上げられる人はあまりいません。
1年生の前期の成績は、そこまで良かったわけではないです。
1年生の冬ごろ、他学科の学生からデザイン工学科について「お絵描き学科」と言われたことがありました。
でも、実際に授業を受けていると、デザインだけではなく、線形代数や材料力学など工学的なことやプログラミングも学びます。なので、「実際はもっと幅広いことを学んでいるのにな」という気持ちはありました。
そうした経験から、自分自身が学びを深め、しっかり勉強して結果を出したいという気持ちもあったと思います。
その後「早期卒業」という具体的な目標ができたこともあって、授業や課題にそれまで以上に力を入れるようになりました。その結果、成績が上がり、早期卒業も目指せるようになりました。
――早期卒業を目指した3年生は大変でしたか?
大変でした。
普通なら4年生で取り組む卒業研究を、3年生の授業と並行して進めなければいけないので。
しかも、早期卒業にはGPA3.4以上という成績の基準があるので、卒業研究だけ頑張ればいいわけではなく、授業の成績も維持しなければいけませんでした。かなり忙しかったですね。
卒業研究にも力を入れて取り組み、学会の賞をいただくことができました。
「もう一回やってみて」と言われたら、少し考えてしまいます。1年間だからこそ、集中して頑張れたという感じです。
――成績を上げるには、何かコツがありますか?
とにかく、目の前のことを頑張る。特別な方法があるというより、課題なら必要なところまできちんとやる。私は量もかなりやる方だと思います。
それから、分からないことや迷っていることがあれば、そのままにしないようにしていました。授業中に先生に「これはどうですか」と聞いて、アドバイスをもらったら直す。直したら、また「こう直したんですけど、どうですか」と聞く。
そういうことを繰り返していました。自分で考えて、アドバイスをもらって、また改善する。その繰り返しを大切にしていました。
――高校生に、デザイン工学科を紹介するとしたら?
デザイン工学科は、「幅広い範囲を学べる」点が他にはない特徴だと思います。
1年生では理系の基礎科目を学び、2年生からはデザイン実習が増えていきます。また、デザインの中でも、音響やプロダクト、UI/UX、インタラクション、プログラミングなど、さまざまな分野に触れることができます。
まだ「デザインに興味はあるけれど、どのデザインをしたいかは決まっていない」という人におすすめの学科です。
また、「やってみたい」と思ったことに挑戦できる環境があることも魅力だと思います。私の場合は、2年生のときに早期卒業制度を知ったことがきっかけで、新しい目標に挑戦することができました。
幅広い分野を学びながら、自分の興味や得意なことを見つけて、その先の進路を考えていける。将来の選択肢を広げられるところが、デザイン工学科の魅力だと思います。



