教員紹介
高齢化による医療費増が大きな課題となり、健康維持のための日常的なエクササイズが重要となっている。しかし自発的に継続するのは難しいため、楽しみながら自然と身体を動かすものが望まれる。
デジタルサイネージやプロジェクションマッピングが普及しており、室内の壁面全体がディスプレイになればエクササイズの誘発が可能ではと考え、画面内キャラクタをプレイヤーの身体位置で操作するシステムを開発している。
VRで用いるHMDゴーグルとの比較やエクササイズ内容による運動効果の違いを筋電図、加速度で評価している。
Rett症候群や脳性麻痺などをもつ児を対象に、楽器を演奏させることで自発的な動作を引き出す能動的音楽療法では、音や見た目で興味を引く楽器を療法士が工夫している。課題点として、十分な力がなく楽器の利用が困難なケースがあること、いつも同じ音や動きだと飽きてしまうことが挙げられる。
そこで加速度センサーを利用して対象児のわずかな動きを検出し、MIDI音源とLEDで音と光を演出する楽器を試作した。ランダム性を取り入れたメロディで興味を持続させることを目指している。療法士とともに発音パターンを実際に確認しながら改良を進めている。
内蔵した赤外線カメラにより手指の情報として位置や向き・各指の曲げ伸ばしなどがわかるデバイスであるLeap Motionを使い、手指情報を遠隔共有しトレーニングなどを支援するWebアプリとして構築している。HTML5とJavaScriptで実装しており、Windows・Macなど機種を問わず実行可能である。
Node.js(サーバーサイドJavaScript)と Socket.io(リアルタイム通信ライブラリ)を利用して、手指情報を遠隔の相手側にリアルタイム送信し、Three.js(WebGLベースの3DCGライブラリ)により自分と相手の手指を3D表示している。