教員紹介
今日のデザインは大規模複雑化し、専門分化によってステークホルダ間の連携が難しくなってきています。ユーザも含めた設計・デザインに関わる様々な専門・立場の人たちが共通してアクセスできるモデルを研究しています。それにより考えをより鮮明に、頻繁に伝えることができるようなります。このような設計・デザインの生態系を進化させることで、より良いデザインを誰にでも追求できる環境の創出を目指しています。
デザインの対象・行為・行為者の関係を表したデザインの統合モデルを構築することで、経営層から現場の実働部隊のマネジメントまで包括的に支援する情報環境を構築します。モデル構築・分析を行うソフトウェア「Design Orchestration Composer(DOC)」を開発し、人手で考えるには大規模複雑な問題にも対応。DOCは・設計プロセスの策定・設計組織の編成・実行体制の決定・マネジメント方策の決定などに対する支援機能を有し、大規模解探索や最適化などの計算機能が付随しています。
デザインの過程を各種のセンサーやカメラ、PCの操作履歴などによって記録しています。大規模言語モデルによる会話内容の分析や、骨格推定を用いたしぐさの検出、生体データの分析などを駆使し、デザインがどのように進んだのか、どのように考えたのかを抽出し、データとして保存、利用することを検討しています。人間によるクリエーションの瞬間を捉え、動態保存しようとする試みです。